リアップ

リアップ」とは

リアップとは大正製薬が1999年にOTC医薬品(一般用医薬品)として販売を開始した育毛発毛剤です。リアップの主成分は「ミノキシジル」です。当初アメリカファイザー社が「ロゲイン」という商品名で開発し、ジョンソン&ジョンソン社が販売権利を統括していました。大正製薬が日本でミノキシジル外用薬・ロゲインの販売権利を購入し誕生発売したのが「リアップ」です。 「リアップ」は有効成分としてロゲインと同じミノキシジルを1%配合しています。発売から10年以上経ちミノキシジル成分を5%に増量したリアップX5、女性用のリアップレディなど様々なバリエーションが発売されています。その効果や実績から人気のあるAGA治療の発毛剤です。

リニューアルされているリアップ

有効主成分「ミノキシジル」5mgを含有する「リアップX5」は改良を重ね「リアップX5プラス」というネーミングで新成分を配合した製品にリニューアルされました。
今までの「リアップ」に共通していた塗布後に起こる頭皮のべたつきやかゆみを抑制する成分(ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 、コフェロール酢酸エステル(ビタミンE)) を新たに配合しました。ビタミン成分により頭皮の酸化を抑え違和感の無い状態にし、またl-メントール成分が頭皮に清涼感を与えています。しかしこれらは「ミノキシジル」とは異なり発毛成分は配合されておらず、継続的な使用をサポートするための補助的成分であります。頭皮をすこやかに保つ成分が発毛効果を飛躍させるわけではありませんがAGA(男性型脱毛症)治療の最も重要な注意点は【継続的な使用、治療】に他なりません。そのため日々の使用に対し不快感を持つと自然と使用頻度が落ちてしまい効果的な治療にならなくなってしまいます。継続的な使用をサポートする意味では有効な成分であるとも言えます。

リアップの効果

元々は降圧剤として研究されてきた成分です。血管拡張により頭皮の血管を拡張することで頭皮の血流を改善させ、いままで血流が悪く活性が低下していた毛乳頭や孟母細胞を活性化させ発毛を促進させます。 リアップ発売以前の国内の発毛・育毛剤は髪に爽快感を与えるだけで本格的な薄毛治療にはなりませんでした。このミノキシジルを配合したリアップの登場で日本のAGA治療が本格的なものになりました。 ミノキシジルはその強い発毛効果が科学的に証明され日本皮膚科学会がAGAガイドラインで薬剤・施術法のランク付けをした際、最高位のAランク「行うように強く勧められる」と発表した成分で今日のAGA治療には欠かすことのできないものになりました。 リアップはロゲインと同成分のミノキシジルを配合していますので効果は同じです。配合濃度により効果が違います。また継続した使用で高い発毛効果が得られることがわかっています。男性では5%のミノキシジル外用剤が推奨されています。5%と1%、2%のものを比較すると発毛効果は5%のものが高く副作用が変わらないことが分かっています。

リアップの副作用

リアップも含むミノキシジルリキッドローションには外用剤に重篤な副作用はありません。しかしながらリキッド型の多くは薬剤の刺激により頭皮がひりひりしたり、かぶれたりといった副作用がほとんどです。
皮膚のかゆみ以外に強い副作用が殆ど見られないためOTC医薬品の「リアップ」として長年日本のドラッグストアなどで販売されています

リアップの価格

AGAに有効なミノキシジルを含んだリアップ。効果の高さはロゲインと同等ではありますが価格が若干高く設定されています(市場価格1か月分7000円程度)。 理由といたしまして大正製薬がジョンソン&ジョンソン社へ支払うライセンス料や、広告費用と利益が上乗せされています。しかしながら 大きな理由はリアップが発売されて以降今日まで、国内でミノキシジル製剤は事実上大正製薬のリアップしかなく独占市場という事になります。 その為価格が高めに設定されており値下げもあまり行われていません。